〈歌文集〉浪々

A5判 150頁
ISBN 978-4-86329-053-2 C0095
定価 1905円 (+税)
2011年2月発行
紹介

著者はかつて「日本読書新聞」と「伝統と現代」を主宰した伝説の編集者。竹内好、谷川雁、吉本隆明、橋川文三、柳田國男など錚々たる知識人たちとの交流をもったあと、出版界を離れ労務者生活を送る。現在は京都在住で、本書は熊本の季刊誌「道標」や東京の同人誌「丁卯」に連載された歌と随筆をまとめたもの。変転する〈旅〉の物語とともに自然と人間の織りなす情景を、豊かにそしてのびやかに綴った歌文集。

著者

巖 浩

いわお・ひろ
いわお・ひろ

1925年、大分県津久見市生まれ。第七高等学校を経て1944年、東大文学部入学。45年1月~9月、陸軍都城連隊、阿蘇山中にて終戦。1949年、日本読書新聞に入社、65年退社。70年~84年春、雑誌「伝統と現代」を発行。86~91年、奈良の春日大社で労務に従事。その後、万葉文学講座の助手。三重県津市の「アララギ派」会員。2019年6月、逝去。弦書房より『懐かしき人々《私の戦後》』『有題無題 日本読書新聞』を刊行。