ラフカディオ・ハーンの英作文教育
Lafcadio Hearn’s Student Composition Corrections

四六倍判(26㌢×19㌢)220頁
ISBN 978-4-86329-057-0 C0021
定価 3200円 (+税)
2011年4月発行
紹介

2004年(平成16)6月、熊本県立図書館でラフカディオ・ハーンの松江時代(明治23〜24年)の教え子、大谷正信と田辺勝太郎の英作文ノートのガラス乾板約90枚が発見された。そこにはハーン直筆の添削跡とコメントが記されており、教育者としてのハーンを明らかにする一級資料として知られている。ジャーナリストであり、教育者でもあったハーンは日本に、そして日本の若者に何を感じたのか、何を伝えたかったのか。ハーン先生の生徒への思いがガラス乾板からよみがえる。本書ではハーン直筆の添削跡、生徒へのコメントが残るノートを収録、その内容を判読・復元し、日本語訳を付した。テーマは延べ50項目。資料の分析・解説付。

著者

アラン・ローゼン

Alan. D. Rosen
Alan. D. Rosen

1945年生まれ。1967年ペンシルベニア大学英文科卒業、1972年ブリン・モー大学大学院文学研究科博士(PhD)課程修了。熊本大学教授。 主要論文・著書:『ロックの心1、2、3』(大修館)、”Hearn and the Gastronomic Grotesque” (Rediscovering Lafcadio Hearn, Global Books)、 『小泉八雲作品抄』(共著、恒文社)、「ラフカディオ・ハーンの科学論説 I、 II」(『ハーン曼荼羅』、北星堂)。

西川 盛雄

にしかわ・もりお
にしかわ・もりお

1943年生まれ。1969年大阪大学大学院文学研究科修了、1973年ミネソタ大学大学院留学、1985年英国ランカスター大学大学院留学。専攻は英語学/言語学・異文化理解。現在熊本大学客員教授/名誉教授、放送大学客員教授。主要論文・著書:『ラフカディオ・ハーン=近代化と異文化理解の諸相=』(編著、九州大学出版会)、『ハーン曼荼羅』(編著、北星堂)、『英語接辞研究』(開拓社)。

弦書房より発行の関連書籍

ラフカディオ・ハーンの英語クラス
ラフカディオ・ハーンの英語教育
書物の声 歴史の声