魚と人をめぐる文化史

A5判 224頁
978-4-86329-062-4 C0021
定価 2100円 (+税)
2011年8月発行
紹介

◆有明海と筑後川から世界を見る比較〈魚〉文化論◆
農耕や川漁を通してみると魚には、農民の魚(「フナ」「ドジョウ」「ドンコ」など)と漁師の魚(「アユ」「エツ」「スズキ」など)がある。それがどうしてなのか、から始まり、川を通して、山へ海へと視点が広がり、魚からみた世界各地の食文化、漁の文化へと話がおよぶ。考古学や地理学の知識も駆使した、日本から西洋にかけての比較〈魚〉文化論。
スズキはアユを求めて川を遡上する。山クジラとは何か。ヤマノカミはどこにいるのか。イイダコは豊饒のシンボルそしてカッパさんよけ。など魚と川や海が好きな読者必読の話題が満載。

著者

平川 敬治

ひらかわ・けいじ
ひらかわ・けいじ

1955年福岡県生まれ。考古学・地理学・民族学を専攻し、必ず自ら足を運ぶことをモットーに地域の香りのする総合的な比較文化の構築を目指す。日本を含めた東アジア、西アジア、ヨーロッパで、今日も調査続行中。主な著書に『考古学による日本歴史』『遠い空―國分直一、人と学問』『魚と人をめぐる文化史』など。

弦書房より発行の関連書籍

有明海の記憶
鯨取り絵物語